歯を失う最大の原因は歯周病です

歯周病

「むし歯はないから大丈夫!」「歯ぐきから血が出るぐらいは普通?」このように歯周病を甘く考えていませんか?気がついたときには手遅れということも珍しくないのが歯周病です。

院外の医療機関とも連携日本人の35~40歳の85%、45~54歳の88%が歯周病にかかっているという報告があります。歯周病の初期である歯肉炎には、15~24歳でも約半数の人がかかっていると言われ、歯周病は若い世代でも確実に増えています。

むし歯は痛くなり、見た目でもわかりやすいため多くの人が気にしますが、歯周病は初期の自覚症状がほとんどないため、気づかない方が多いのが特徴です。歯周病に早く気づき、適切な治療と予防を行うことがとても重要です。

●こんな症状に心当たりはありませんか?
・口臭が気になる
・歯を磨くと時々血が出る
・歯ぐきから膿のようなものが出る
・冷たい飲み物がしみる
・歯ぐきが下がってきた
・歯の隙間が広くなった気がする
・歯がグラグラする
・歯ぐきが腫れたり痛んだりすることがある

歯周病の原因はさまざまです

歯周病の原因プラークは、歯の表面に集まる見えない細菌からできているねばねばとした薄い膜。このプラークが張り付いている状態を「バイオフィルム(生物膜)」と呼びます。

バイオフィルムには無数の歯周病細菌が存在しており、この歯周病細菌の出す毒素が歯周病の発生や進行に大きく影響してきます。バイオフィルムが石灰化すると歯石に変化し、歯の表面に強固に付着します。歯石になると、その中や周りにさらに細菌が入り込み、毒素を出し続けます。

悪くなりやすい喫煙者の歯周病
タバコを吸っていると局所の血の巡りが悪くなり、栄養が十分に行き渡らなくなります。そして細胞の自己修復機能が狂い、免疫系に影響を及ぼします。また、喫煙期間が長くなると歯ぐきの色が自然なピンク色から黒っぽく変わり、見た目に炎症が隠されてしまうため気づくのが遅れてしまいがちになります。

糖尿病との密接な関係
糖尿病は、心臓や目などさまざまなところに合併症を起こすことが知られています。また歯周病菌と糖尿病には関わりがあることが知られており、細菌感染しやすくなるため、歯周病も進行しやすくなります。逆に歯周病治療によって血糖値が改善することもわかっています。

過度のストレスがある人はかかりやすい
現代人とは切っても切れないストレス。過度のストレスは免疫機能の低下をもたらし、歯周病の進行を促進させることが報告されています。

歯ぎしり、食いしばりに注意
睡眠時の歯ぎしりや食いしばりは、歯周組織に過度の負担を与え、歯周病の進行を促進させることがあります。

遺伝や体質にも関係
ご両親が早くに歯を失ったり、兄弟姉妹に歯周病を患ったりしている方がいらっしゃる場合は「なりやすい体質」と考えて予防に力を入れましょう。また10代、20代でたびたび歯ぐきが腫れるという方は歯周病にかかりやすい体質と考えられ、要注意です。

歯周病専門医による、徹底的な歯周病治療

歯周病専門医当院の院長は、日本歯周病学会専門医。専門的な立場から、咬み合わせなど全体のバランス、お口の中全体の健康を視野に入れた総合的な治療を行います。

咬み合わせ、レントゲン、歯ぐきの検査等を行い、必要に応じて歯周病菌の細菌検査を行います。若年層特有の歯周病菌が見つかった場合は、抗生物質を服用する治療が必要です。症状に合わせた適切な治療と、徹底した歯磨き指導で再発を予防します。

【進行に合わせた治療】初期の歯周病

初期の歯周病初期の歯周病治療の主役は患者さまご自身です。お家でもしっかりとケアできるよう、ていねいにわかりやすくブラッシング指導を行います。

ブラッシング指導
全部の歯がうまく磨けているかを自分で確認するのはなかなか難しいものです。ご自身の歯並びやブラッシングの癖などを理解し、把握していただいた上で、患者さまに適したブラッシング方法を習得していただきます。

スケーリング(歯石除去)
歯石は歯の表面に強固に付着しているので、超音波で剥がしたり鋭い刃を持つ器具ではじき飛ばしたりします。歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝)の中の歯石も慎重に取り除きます。

【進行に合わせた治療】中等度から重度の歯周病

中等度から重度の歯周病比較的軽い歯周病は歯や歯の周りを清潔に保つ治療を続けることで治すことができますが、炎症が歯肉の奥まで進行し、歯周組織の破壊がひどい場合には、フラップオペレーションなどの歯周外科手術を行います。さらに、重症の歯周病が元どおりになるような治療法ではありませんが、少しでも組織を回復したい場合は、エムドゲインなどの歯周組織再生療法を行います。

フラップオペレーション(付着療法)
歯槽骨の破壊が大きく歯周ポケットが深い箇所は、スケーリングだけでは歯石を取り除けません。歯ぐきを切開して骨から剥離させ、直視下で歯石や感染した歯ぐきを取り除きます。

歯周組織再生療法(エムドゲイン)
ゴアテックスやコラーゲンなどの膜を貼り付けたり、エナメルマトリックスと呼ばれるタンパク質を塗布したりすることで、歯周組織の再生を促します。これは骨も再生できる最新治療で、手術により元の健康な状態と同じ構造で組織を回復させることができます。

歯周病治療の流れ

【ステップ1】診査・診断(レントゲン撮影)歯周病治療の流れ
歯周病は1本の歯だけでなく、お口の中にあるすべての歯を支えている歯周組織を破壊していく病気です。そこでまずレントゲン撮影を行い、歯槽骨(歯を支える顎の骨)が現在どの程度失われているかを確認します。そして歯周ポケットの深さを測定し、歯周病の進行度合いをすべての歯について調べていきます。

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【ステップ2】プラークコントロール歯周病治療の流れ
歯周病の原因となる歯垢(プラーク)を除去していきます。歯垢を専用の薬で染め出し、どこに歯垢がついているのかを細かくチェックしていきます。さらにその歯垢を、専用の器具を使って効率よく除去していきます。同時にブラッシング指導も行います。

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【ステップ3】スケーリング(歯石除去)とルートプレーニング歯周病治療の流れ
歯垢が取り除かれ、お口の中が清潔に保たれるようになると、腫れていた歯肉は引き締まってきます。この状態でスケーリングやルートプレーニング(深いポケット内の歯石やその他汚染物質を機械的に除去すること)を行います。重症の場合は、歯周外科手術や歯周再生療法を行います。

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【ステップ4】メインテナンス歯周病治療の流れ
歯周病の治療終了後、再発を予防するためには定期的な健診とクリーニングが必須です。PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)など歯科衛生士による専門的なお口のクリーニングで健康な口腔内環境を保ちましょう。

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